男性型脱毛症(AGA)の特徴と症状

男性型脱毛症(AGA)の特徴と症状

男性型脱毛症とはAGA(Androgenetic Alopecia)とも呼ばれていて男性型脱毛症の事を指します。

思春期を過ぎた20歳頃からの成人男性に良くみられる脱毛症の一つです。症状がでるのが早い人で20代前半から悩んでいる人が多いようです。

実際に私が美容師としてお客様のご相談を受けていても、早いうちから抜け毛や薄毛で悩まれている方の中には20代前半の方もいらしていました。

 

AGAの初期症状・見分け方

AGAと見分けて判断するのは非常に難しいです。

時間をかけてゆっくりゆっくりと進んでいくので本人も気が付く事ができずに、気になるころには大分進行してしまっている方も多いようです。

美容師として髪をカットさせて頂いている時に、「家族(友達)に言われたんだけど、どうですか?」といった形でご相談を頂く方も多く、ご自身で気が付くというよりも、第三者に指摘されたという方が多いようです。

見分け方としては下記の項目をチェックしてください。

  • 髪にハリコシがなくなってきた
  • ボリュームが出ずらくなってきた
  • 分け目が以前よりも広がってきた
  • シャンプーをした後排水溝に髪がどっさりと詰まっていた
    (200本以上が目安です)
  • 朝目が覚めた後に枕を見ると毛が沢山ついている
  • 額の生え際が以前より後退している気がする
  • 生え際に短いピンピンする毛が目立つようになってきた
  • 以前よりスタイリング(髪型のセット)がしにくくなった
  • 第三者から薄くなっていると指摘を受けた

毎日の事なので気が付きにくいかもしれませんが、一番分かり易いのは、眉毛から生え際までメジャーを当ててどれくらいの距離があるか、ミリ単位で測っておく事などお勧めです。

さらに写真をとり、前頭部(額のあたり)と頭頂部(てっぺん)を記録しておくといいと思います。

お風呂に入る前に排水溝を一度掃除して、毛が流されない様にキッチンネットなどを仕込んで回収し、1本1本数えてみるのもいいです。個人差はありますが、一度のシャンプーで200本以上抜けていたら注意が必要で気にかけた方が良いと言われています。

 

AGAの進行の仕方・はげ方

AGAには進行性があります。そのまま放っておいてしまうと、髪の毛が成長せずに抜けていく割合が徐々に多くなり薄毛の箇所が徐々に目立つようになっていきます。

もっともよくあるパターンとしては、生え際がM字型に進行していくタイプと、てっぺんのつむじ付近からO字型に薄くなっていく進行の仕方です。

AGAの種類と進行

M字とO字が同時に発症して進行していくケースもあります。M字とO字が一緒になりU字になるケースもあります。

下記の写真はAGAが原因で毛が抜けていったO字型の進行の写真です。

AGA脱毛症・O字型

 

AGAの原因

生活習慣や食生活、ストレス等々様々な要因はあると考えられますが、AGAのもっとも大きな原因の一つが男性ホルモンによる影響で、髪の毛の成長が遅くなり、育ちきる前に抜けていってしまうのが最も大きい理由です。

  1. 男性ホルモン(テストステロン)が思春期が終わるころに増えていく
  2. テストステロンが毛根付近にある皮脂腺から分泌されている酵素(5αリダクターゼ)と結びつきジヒドロテストステロン(DHT)に変化する
  3. DHTが受容体と言われる男性ホルモンレセプターと結合し標的遺伝子にも結合しタンパク質誘導を行う
  4. 化学的変化を起こし髪の成長を抑制、細くして抜けやすくする

男性ホルモンが毛乳頭に入り込んでしまう原因は男性ホルモンレセプターを多く持っているかどうか?の違いですが、この有無は遺伝によるものとして考えられています。

これが思春期が過ぎた成人男性に良くある、AGAで髪が細く抜けやすくなる原因の流れです。

AGAで抜け毛が増えていくのは、ヘアサイクルの乱れが原因です。

ここでは、正常な状態のヘアサイクルと、AGAが発症して脱毛してしまうヘアサイクルを比べて解説します。

 

全てはヘアサイクルの乱れが原因

AGAで髪が抜けていくのはヘアサイクルが乱れて、髪の成長期間が著しく短くなってしまうのが原因です。

髪は1本1本が単独で、成長期⇒退行期⇒休止期というサイクルにそってのびていきます。

 

髪が健康に育つ正常なヘアサイクル

毛髪のヘアサイクル

正常なヘアサイクル
成長期 髪の毛が成長していく期間。成長期が一番長く2年~6年もの期間をかけて髪は伸び続けます。髪全体の9割が成長期毛に当てはまる。
退行期 成長期が終わると退行期になりますが、この段階になると髪の毛の伸びるペースが遅くなります。退行期の期間は14日程度と言われています。
休止期 退行期を迎えた髪はやがて休止期を迎えます。期間は3ヶ月前後です。休止期に入ると髪が一切伸びなくなり抜けるのを待つだけです。成長期の髪の毛が下から生えてきた時に、休止期の髪が押し上げられて抜けていきます。

このように、 正常のヘアサイクルは成長期の期間が2年~6年と長く、全体の9割がそれに当たります。

髪の毛は10万本近く生えていますので、90%の髪が成長期として根強く成長していきますので、残10%の1万本が退行期や休止期として成長が止まっていたり抜けていきます。

1万本と聞くとちょっとびっくりしてしまうような本数ですが、1日の本数にするとだいたい80本~100本程度です。十分に多く感じるかもしれませんが、ヘアサイクルがスムーズに機能していれば1日100本程度抜けても薄くなることはありません。

AGAのヘアサイクルと正常のヘアサイクルの比較

AGAで脱毛が起きるヘアサイクルと正常なヘアサイクルの違いをご説明します。分かり易いように円状ではなく、横長にしています。

AGAの脱毛サイクル

AGAと正常なヘアサイクルの最大の違いは成長期の期間です。AGAで脱毛していく場合は成長期の期間が極端に短くなり数ヶ月~1年で抜けていくようになります。

退行期や休止期の髪の毛は全体の10%なので、沢山抜けてしまっても90%を占める成長期の髪がカバーしてくれていました。

しかし、AGAになると成長期の期間が短くなり早ければ数ヶ月で退行期へ移っていきます。

つまり、退行期と休止期を占める割合が増えていくという状態です。こうなると抜けて薄くなるの時間の問題です。

命に別状はありませんが、人生が変わる病気でもあるので治療を必要とされている人も多いです。

 

AGAの治療方法

AGAが進行して髪の毛が薄くハゲてしまっていても、頭皮の中には毛根が存在しています。

毛根があるので、髪が作られる生産工場はありますが、ホルモン作用の関係で髪がフサフサに生えていた時よりもサイズが縮小されてしまっています。

当然そこで作られて生えてくる毛髪の太さやサイズも小さい状態です。AGAの進行度合いによっては産毛の状態になっていて、実際に生えていても肉眼で確認できないくらい細いケースもあります。

その状態でいくら髪を大切にしていっても、毛根が小さい状態では産毛の状態のまま太く長く成長していく事はありません。

ですが、「毛根がある事」と、「産毛でも生えている」事で、適切な治療を施せば、髪が薄くなる前の状態に近づけることは十分に可能です。

 

AGAの治療指針でみる適切な治療

適切な治療とは、日本皮膚科学会毛髪化学研究会がまとめ、作成提示している男性型脱毛症の治療指針です。

”適切な治療”と表現したのは、メーカーやクリニックが施術と化粧品に効果が期待できない物でも、「効果がある」といった販売をしている所があるからです。実際にお金を払ってサービスを受けたり商品購入をした人で健康被害と金銭トラブルの届けが多発しました。

そのトラブルをなくすためにAGAの治療指針をつくり、効果があるものとないものをランクにより別けて、それをメーカーやクリニックに通達を出しました。

その治療指針が以下のガイドラインです。

治療の為のガイドライン

治療指針ではAGAの治療に効果があり推奨できるものをA~Dでランク分けされています。

評価 推奨内容
A 行うよう強く勧められる
B 行うよう勧められる
C1 行う事を考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2 根拠がないので勧められない
D 行わないよう勧められる

参照:男性型脱毛症の治療指針

AとBは効果が期待できて、「行うように勧められる」レベルです。

C1~下は「効果に対して根拠がない」という評価です。

 

ガイドラインと治療薬・方法の比較

この指針にそって医療機関や企業が提供している商品等の治療方法や治療薬を分類すると下記の表になります。

評価 性別 治療薬・方法
A 男女 ミノキシジルの外用
C1 男女 塩化カルププロニウムの外用
C1 男女 t-フラバノンの外用
(医薬部外品・化粧品の育毛剤成分)
C1 男女 アデノシンの外用
(医薬部外品・化粧品の育毛剤成分)
C1 男女 サイトプリン・ペンタデカンの外用
(医薬部外品・化粧品の育毛剤成分)
C2 男女 セファランチンの外用
(医薬部外品・化粧品の育毛剤成分)
C1 男女 ケトコナゾールの外用
(医薬部外品・化粧品の育毛剤成分)
A フィナステリド内服
D
B 男女 自毛植手術
D 男女 人工毛植手術

参照:男性型脱毛症の治療指針

 

ガイドラインで推奨されている治療薬をベースに自分に合うものを見つける

  • フィナステリドの内服(男性)
  • ミノキシジルの外用(男性・女性)

手術を省くともっとも効果があるのはこの二つです。

フィナステリドとミノキシジルの推奨度は両方ともAの「行うよう強く勧められる」と確認されています。

実際に、AGAの治療に成功している人の多くがフィナステリドとミノキシジルを活用しているケースが非常に多いです。

ガイドラインでも推奨されている、この治療薬をベースにして自分に合った治療方法を行っていく事が大切です。

 

クリニック(医療機関)と自主治療の違い

クリニックなどに行っても専門医がミノキシジルやフィナステリドを処方するので大きな違いはありません。

ですが、AGA専門のクリニックでしか行われない治療方法の中に、AGAメソセラピーというものがあります。(医療機関の全てが行っているわけではありません)

AGAメソセラピーとは、注射器をつかって直接頭皮にミノキシジルや発毛成長因子と言われるIGF-1、bFGF、VEGFなどを注入する形になります。

AGAの治療方法
ミノキシジルの塗布フィナステリドの内服 医療機関又は自主責任
AGAメソセラピー 専門的な医療機関のみ

医療機関に行けば適切な治療方法を施してくれますが、値段が高いので治療薬であるミノキシジルやフィナステリドをインターネットで直接仕入れて自主責任で自身で治療をしている人も多くいます。

当サイトでもミノキシジルやフィナステリドの自主治療について今後詳しく掲載していく予定です。

 

著者プロフィール
HN:育毛貴族
美容師兼、育毛アドバイザーです。
月間700名以上のお客様に髪のアドバイスをさせて頂いています。
ブログにも全国からご相談メールが毎日届くので、良くある質問をまとめていきます。育毛対策の参考にしてください。
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