円形脱毛症の特徴と症状

円形脱毛症の特徴と症状

10円玉のような丸い形に脱毛する事から円形脱毛症という名前がついている脱毛症状の一つです。

おそらくもっともポピュラーな脱毛症なので見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?

私も美容師として働いて、円形脱毛症になっているお客様を度々見かける時がありますので、決して珍しい症状ではないと認知しています。

 

円形脱毛症の初期症状・見分け方

円形脱毛症の場合、「ある日気が付いたら毛が抜けて10円ハゲができていた」というケースも多いそうですが、いくつかの特徴があります。初期症状として上げられるのは下記になります。

  • 髪が突然抜けるようになり脱毛が始まった
  • 頭部のどこかに地肌が見える箇所がある
  • 爪の形状が通常とは違い凸凹している
  • 脱毛班の形が円形や楕円のような丸い形がしていて境目がはっきりとわかる
  • 脱毛班の周囲の毛を引っ張ると痛みを感じず簡単に抜ける
  • 脱毛班が広がっていく
  • 抜けた髪の毛根の部分を見てみると細く尖っている
  • 起きた時に枕に毛が数本以上見つかる

 

円形脱毛症の進行の仕方・はげ方

上記でも上げたように円形に脱毛していく事からこの名前が付きましたが、必ずしも円形で脱毛していくわけではありません。

脱毛する箇所や数も1ヶ所と限られているわけではないので、複数できる場合もあります。個人差がありますが症状としては下記のケースにわけれれます。

 

円形脱毛症・単発型

もっとも数が多くみられるポピュラーな症状です。円形脱毛症と聞いて10円ハゲを想像すると思いますが、それがこれにあたります。

円の大きさは人それぞれ違いますが、1センチ程度~数センチくらいの大きさで様々なサイズがあります。

大きさだけではなく箇所も1ヶ所だけではなく1~2ヶ所できるケースも単発型に当てはまります。

 

円形脱毛症・多発型

頭部に多発的に数ヶ所~数十ヶ所に円形に脱毛するのが多発型です。多発型は最初から多発的にできる場合と、単発型から進行して多発になるケースもあります。

さらに多発していって、各ヶ所が繋がり大きくなり広範囲にはげるケースもあるそうです。

 

円形脱毛症・蛇行型

後頭部や側頭部の生え際が帯状に脱毛していくタイプです。

 

円形脱毛症・全頭型

円形脱毛症の10人に1人の割合でなってしまうのが全頭型です。

多発型が進行していってまばらに脱毛進行する場合と最初から全てが抜けてくケースとありますが、最終的には全ての毛髪が抜けてしまいます。

 

円形脱毛症・汎発型

頭髪の髪だけではなく、眉や髭、脛の毛や陰毛等、体から生えている全ての体毛が抜けてしまうケースです。

もっとも重症なタイプの脱毛症状です。

 

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因は、はっきりと特定しづらくまだまだ解明されていない事が多いそうですが、ショックや不安、ストレス等が要因として上げられるそうです。

しかしストレス等は要因であり、原因としては直接上げられません。すべて解明されているわけではありませんが、医学的には「臓器特異的自己免疫疾患」と言われています。

通常、免疫というのは体外から体内にウイルスや細菌等、異物が侵入してきた時に働くものです。しかし何らかの原因で自分の体の中にある成分を異物として認識していまい、免疫機能が働き攻撃をして破壊してしまう事があります。このことを自己免疫疾患と言うのですが、円形脱毛症のケースは髪の毛の細胞を攻撃するので髪が抜けてしまいます。

髪の毛の細胞だけの攻撃なので、髪が抜ける以外の異常は何もありません。

決して命に係わる病気ではありませんが、「人生が変わってしまう病気」と言われています。若くして発症する人も多く、発症者の半分は20歳未満が多いと言われています。

私も美容師として髪を扱っている時に小中学生のお子様の円形脱毛症等も見かけたことがあります。

大人になってからでしたらまだいいですが、心無い発言を平気で言ってしまう小さい時の脱毛は、あまり長い期間あると性格が変わってしまうかもしれません。

 

円形脱毛症の原因・良性と悪性

円形脱毛症には良性のタイプと悪性のタイプがあります。どちらも脱毛を起こすのですが、治り易さや症状のレベルが違います。

 

良性のタイプ

良性のタイプは自律神経失調症がストレスで起きてしまう原因です。ストレスと言っても精神的な物の他にも肉体的な物もあります。

自律神経が血管の委縮や拡張をさせたりして血液の巡りがわるくなります。その結果として髪を作る毛母細胞に栄養が送られなくなり、脱毛を起こします。

血液の巡りが悪くなっているので、円形脱毛症を起こしている箇所を触ると少し冷たくなっています。温度差としては1度~2度周辺と違うそうです。

 

悪性のタイプ

悪性のタイプは、最初の原因であげた自己免疫疾患が原因で起きるタイプです。

このタイプは自己免疫が毛母細胞を攻撃して起きるので一気に毛が抜けていきます。それだけではなく非常に治りが悪く改善しないままの人もいるようです。

 

円形脱毛症の治療

治療方法としては様々な種類がありますが一般的には下記の方法です。

 

ステロイド治療

上記で免疫機能が働く事で円形脱毛症の症状が出てしまう事をお話ししましたが、その免疫機能を抑制するのがステロイド治療薬です。

ステロイド剤を塗布したり直接注射したりもします。

単発型に関しては塗布することで効果的に作用するそうですが多発型や蛇行型等の治療が難しいケースになってくると注射だけではなく内服や外用等、様々な形を組み合わせて治療をするそうです。

 

液体窒素療法

液体窒素を脱脂綿に含ませて脱毛部分に直接塗る方法です。刺激を患部に与える治療方法なので、痛みもあります。幼い子供にはこの治療法は使いません。

 

ドライアイス圧低両方

液体窒素療法同じように患部に刺激を与える方法です。同じように子供の治療には使わない方法です。

 

紫外線療法

紫外線を照射してリンパの異常な動きを抑制して発毛を促しますが、発毛してくると患部に直接照射ができない為に再発するケースも多いと言われています。

 

局所免疫療法

免疫反応を起こして脱毛原因を作っているリンパ球とは別に、リンパ球を抑制する別のリンパ球を集めて治療する方法です。

処置としては、高濃度と低濃度の薬を使い分けてかぶれにならない様に徐々に濃度を上げていき患部に抑制するリンパ球を集めていきます。それにより発毛が促進されます。

 

円形脱毛症のガイドライン

日本皮膚科学会が2010年に円形脱毛診療のガイドラインを公開しました。

ガイドラインには治療推奨度がランク付けされています。

評価 推奨内容
B 行うよう勧められる
C1 行う事を考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2 行わない方がよい
D 行うべきではない

参照: 日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2010

 

ガイドラインに基づく治療法

評価 治療内容 推薦文
B ステロイド局注 病状が固定したS1以下の単発型,多発型の成人症例に用いるべきである
B 局所免疫療法 年齢を問わず症状の固定したS2以上の多発型,全頭型や汎発型の症例に第一選択肢として行うべきである
C1 ステロイド内服 発症後6カ月以内の急速に進行するS2以上の成人症例に用いても良い
C1 点滴静注ステロイドパルス両方 脱毛が急速に進行しているS2以上の成人症例に用いてもよい
C1 代2世代抗ヒスタミン内服 アトピー素因を持つ単発型および多発型の症例に併用療法との一つとして用いてもよい
C1 セファヲンチン内服 単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい
C1 グリチルリチン、メチオニン
グリシン複合剤(グリチロン)
単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい
C1 ステロイド外用 全病型の第1選択肢として用いてもよい
C1 塩化カルプロニウム外用 単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい
C1 ミノキシジル外用 単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい
C1 冷却療法 単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい
C1 直線偏光近赤外線照射療法
(スーパーライザー療法)
単発型および多発型の症例に併用療法の一つとして用いてもよい
C1 PUVA療法 成人例で局所免疫療法が無効な全頭型や汎発型の成人例に行ってもよい
C2 シクロスポリンA内服 現時点では推奨できない
C2 漢方薬内薬 現時点では推奨できない
C2 精神安定剤内服 用いない方がよい
C2 アンスラリン外用 用いない方がよい
C2 星状神経節ブロック 行わない方がよい
C2 催眠療法 行わない方がよい
D 鍼灸治療 行うべきではない
D 分子標的治療薬 用いるべきではない
C1 カツラ 局所免疫療法が無効な多発型・全頭型・汎発型に用いてもよい

参照: 日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2010

円形脱毛症の治療でもっとも推奨できるのが、ステロイド局注と局所免疫療法で、共に行うように勧められるB判定を受けています。

治療法のガイドラインに沿って治療するのが推奨できますが、全て専門医や皮膚科でないとできない方法なので、円形脱毛症になったら早めに皮膚科に行きましょう。

 

補足・円形脱毛症診療ガイドラインは精神面のケアに重きを置いている

円形脱毛症は死につながる病気ではありませんが、人生を狂わせてしまう病気の一つでもあります。

確実に効果があるしっかりとした治療法が確立されていない為に、精神的ダメージを少しでも減らすことに重点を置いて作られたそうです。

治療法が確立されるまでカツラ等で少しでも心の負担を軽くするようなアドバイスをくれる医師の方も多いそうです。

 

円形脱毛症になったら病院の皮膚科へ

単発型で箇所が1ヶ所~2ヶ所程度の軽い物に関しては精神不安定やストレス等の原因がなくなれば自然に完治します。

期間としては半年~1年程度で正常に髪が生えてきます。

しかし、全頭型や帯状に脱毛していくようなタイプの治療は難しいとされていてストレスがきっかけで発症しても、ストレスの元となる原因を取り去っても治らないと言われています。

円形脱毛症の初期症状が確認されたら病院の皮膚科で一度診察を受ける事をお勧めしています。

 

著者プロフィール
HN:育毛貴族
美容師兼、育毛アドバイザーです。
月間700名以上のお客様に髪のアドバイスをさせて頂いています。
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