男性ホルモンが増えるとハゲる?薄毛への影響は?
思春期を迎えた成人男性は男性ホルモンの分泌量が増えていき、髭や体毛を増やし濃くしていきます。しかし、頭部にはマイナスに働くケースが非常に多く、男性ホルモンが原因のAGAという男性型脱毛症を引き起こします。
AGAは男性ホルモンの増加によって起きる脱毛症の為、早ければ20代でも薄毛の兆しが見えてきます。

男性ホルモンがAGAを引き起こすステップ
- 男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼ(皮脂腺から分泌される酵素)と結びつきジヒドロテストステロン(DHT)に変化する
- DHTが毛乳頭細胞ないで男性ホルモンレセプターという受容体と結合する
- 細胞核内の標的遺伝子プロモーターと結合
- タンパク質の誘導を行い毛髪の抑制をする
- 髪が生え変わるたびに徐々に細くなり、薄くなっていく
男性ホルモンは直接的な作用が無く、5αリダクターゼと結びつく事により悪玉男性ホルモンと言われているDHTに変化するのが、男性型脱毛症の元凶です。
男女関係なくAGAは多くの人の悩みの種になっています。
男性ホルモンが脱毛症(AGA)を引き起こす4つの要素
AGAの特徴の一つで脱毛の進行が生え際がM字に進行していくケースと、頭頂部がO字に進行していくケース、またその両方のケースに分けられます。
男性ホルモンが影響を及ぼす所は生え際か頭頂部だけで、側頭部や後頭部まで脱毛していくケースは美容師の私が知っている限りではありません。
それは生え際や頭頂部には男性ホルモンレセプターがないからです。
男性ホルモンがAGAを引き起こす条件は4つ
- 男性ホルモン
- 5αリダクターゼ
- 男性ホルモンレセプター
- 標的遺伝子
この4つの要素が揃った時にAGAが発症して脱毛は起きますが、側頭部と後頭部には男性ホルモンレセプターが存在しないのでAGAを発症しても側頭部や後頭部の髪は最後まで残り、男性ホルモンレセプターがある生え際や頭頂部から脱毛が始まります。
男性ホルモンはAGAを引き起こす要素の一つなので、男性ホルモンの分泌量が増えてくると薄くなりハゲやすいと認識しています。
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